むすひ詣り
いつも石ブログをお読みくださりありがとうございます。慧胡です。
この度はお休みをいただいて、京都の日本海側、天橋立、宮津、京丹後の地へ伺いました。天橋立は、夕陽が特別に美しく感じられる場所でした。
こちらの夕陽の写真は、天橋立が湾の中に見える高台から撮影をしています。湾の中に、横たわるようにある長い地は、本当に不思議です。
天橋立の伝承では、神代の昔に、天にあったイザナギノミコトが、地上の真名井原(真名井神社)の磐座に祀られていたイザナミノミコトに会うために天から立てた大きな梯子があり、その梯子が倒れてしまい「天橋立」になったと伝えられています。人々の心が純粋で素朴であった古代には、神と人、天と地は互いに行き来でき、天橋立はその架け橋と信じられていたそうです。(元伊勢籠神社のしおりから抜粋させていただきました)
さらに隠れた夕陽から扇方に輝く、夕陽が幻想的でした。
天橋立の中を歩いた時、夕陽が木々に当たりまるで梯子のようで、伝承されている横たわる梯子を、よりリアルに感じる光景でした。
この後、夕陽が山の向こうへ沈んだ後に、天橋立の天上には龍雲が掛かりました。
まるで鱗が動くようにゆっくりと変化する様子は圧巻でした。
翌日には、天橋立の北浜に鎮座する籠(この)神社へ伺いました。
籠神社は、元伊勢とされています。現在の伊勢神宮は二十五か所目の天照大神の御巡幸地で、元伊勢と呼ばれる場所が二十四か所あることになります。籠神社は二か所目の天照大神の御巡幸地で、籠神社が元伊勢の中でも特別と言われているのは、現在の伊勢神宮の内宮と外宮に祀られている天照大神と豊受大神が同時に祀られていることと、その血脈の子孫が宮司家で、祭祀職をされていることにあるそうです。断片的な情報しか得ていなかったので、実際にこの地に赴き感じることができてよかったです。伝統を守り、受け継ぐこと、この地を守ってくださることに感謝です。
偶然にもこの日は満月で、むすひ詣りの特別なご祈祷が行われている日でした、籠神社では、新月と満月のお詣りを「産霊(むすひ)詣り」とされています。ご祈祷をしていただき、特別なお守りを頂戴しました。
産霊とは、万物を生成する霊妙な力を意味します。神社の灯篭には、〇(太陽)と☽(月)の形の穴が作られているものが多く、見たことのある方もいらっしゃると思います。万物の霊妙な力の一対の働きを表しているのですね。
太陽と月のサイクルが満月と新月のサイクルと連動し、創造と発展が生み出されるという、万物を生成する霊妙な見えない仕組みを大切に扱うことは、日常を豊かに生きるヒントとなり、地球と宇宙のサイクルとの共鳴となります。もちろん、石たちとの共鳴にも繋がります。
奥宮の真名井神社にも伺い、その道の途中では素晴らしい彩雲に出会いました。
続きはまた後日に。
慧胡
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